漏水の意外な原因と防水補修工事の話 ~後編~
広報担当Mです。
今回は雑草と戦った前回の続きで、撤去してしまった防水層をどのように復旧したか?のお話です。
前回を読んでいない方はこちらからどうぞ。
漏水の意外な原因と防水補修工事の話 ~前編~
失われた防水層を復旧する
雑草の根を追って切り取られてしまったアスファルト防水層。
このままではさらなる漏水(雨漏り)になってしまいますので緊急手当てではありますが、防水工事を行います。
前回、侵食した根を追いかけてアスファルト防水を剥がした結果、このようになりました。
今回の防水工事は以下のような流れで行いました。
①プライマー塗布
②アスファルト防水シート張付け
③モルタル充填
④シール仕上げ
アスファルトプライマー塗布
アスファルト防水層をくっつけるためのプライマーを塗ります。
写真の真っ黒な範囲がプライマーを塗布したところです。
改質アスファルトルーフィングシート張付け
今回は「アスファルトトーチ工法」という、アスファルト防水がシートになったもの(改質アスファルトルーフィングシート)をトーチで炙って貼り付けるという工法で防水工事を行いました。
基礎の立上り部分はアスファルト防水の露出となるので、仕上げの砂付きルーフィングシート(ポリマリットフェース)を張付けます。
押えコンクリートの代わりとなるモルタル充填
次に、もともとあった押えコンクリートの代わりにモルタルを充填します。
既存は軽量コンクリートですが、今回は施工面積が少量ですので、軽量プレミックスモルタルで埋戻しました。
硬化養生に1週間ほど時間を置き、最後の仕上げを行いました。
※軽量プレミックスモルタルで埋戻したので周囲コンクリートの色、質感とは異なります。
基礎立上りの露出アスファルトシートをトップコート(塗料)で仕上げています。
シールおよび仕上げ
埋め込んでおいた目地材を撤去し、シールを打って工事完了です。
今回の工事の注意事項
(1)部分補修ですので防水の保証はできません。あくまで次の大規模な防水改修工事までの一時的なものとなります。
(2)コンクリートを斫る際に騒音と振動が発生しますので、テナント様のご理解とご協力をいただいてはじめて可能な工事となります。
防水工事の大切さと気を付けたいこと
今回はオフィス天井からの漏水で緊急工事の意味と雑草が原因と思われる漏水ということで雑草の根の伐根を目的としており、変則的な工事となりました。
防水工事は水が入り込まないように建物を覆うものですので、どんな理由でもスキマができてしまうとそこから水が侵入してしまいますので、このように一部だけを補修することは応急処置としてのみの対応となります。
定期的なチェックとメンテナンスを行うことによって、建物を長く使い続けたいですね。
アクアは豊島区を中心に、主に東京、埼玉など首都圏で防水工事、止水工事(漏水補修)を行っています。
気になることがあればお問い合わせください。
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